ブログ

投球障害肩パート4~上腕二頭筋長頭腱炎~

上腕二頭筋長頭腱の症状

上腕二頭筋長頭腱炎の症状には、肩の痛みや腫れ、上腕部の痛みやしびれ、力の低下、肩関節の可動域の制限などがあります。

上腕二頭筋は、肩甲骨の上部と上腕骨の頭部に付着しています。

力こぶの筋肉

上腕二頭筋長頭腱炎の原因

投球障害における肩の上腕二頭筋長頭腱炎は、上腕二頭筋の長頭腱に炎症が生じる状態を指します。長時間かかる繰り返しの投球によって、上腕二頭筋の長頭腱が繰り返しストレスを受け発症します。

長頭腱は、肩甲骨の関節上結節、後上方関節唇に付着しており、肩関節の動きや安定性に重要な役割を持っています。先述のインピンジメント症候群をケアする際にも、骨頭のはまる位置が大切になります。(骨頭の求心性)

この求心性を求める際、二頭筋の骨頭引き下げ力が必要になってきます。

投球などの動作によって、上腕二頭筋の長頭腱に負荷がかかることで、繰り返しストレスが加わり、炎症が起こることがあります。

上腕二頭筋長頭腱炎の検査法

スピードテスト

回外テスト

上腕二頭筋長頭腱炎のアプローチ法

1.上腕骨が正しく挙上できるように関節を調整します。また、同時に筋バランスが崩れている場合、筋肉のリラクゼーションも行います。

2.エクササイズ

弱化が起きている筋のトレーニングを自宅でも行ってもらいます。対象となる筋は様々です。例えば、肩甲下筋です。上腕二頭筋の腱は結節間溝といい腕の骨にある溝に収まっています。あまり知られていませんが、この骨制の安定化機構である溝だけでなく、肩甲下筋の腱もこの溝を補助しています。肩甲下筋がしっかり働いていなければ、上腕二頭筋腱は安定しないのです。

-ブログ
-,